花は霧島

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 私が花の好きな母親に贈り、母親が庭に植えた霧島です。今年は、寒かったせいか、咲くのが遅かった。でも、鮮やかな赤色です。
 この霧島は、元を言えば、通学路の小中学校の近くの墓地にあったものです。通学路で、4~5月は、ピンク色、白色の花が多いので、墓地の鮮やかな赤色の花は、際立ってきれいで、毎年、花が咲くのを楽しみにしていた。その頃は、少し早く咲く、赤いツツジ位しか思っていなかった。
 その後、私は滋賀県の会社に就職し、寮生活を始めた。同期の中に、鹿児島出身でイモ焼酎をこよなく愛する男がいた。
 「花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは、オハラハー 桜島 ハ ヨイヨイ ヨイヤサット」。
 彼は、イモ焼酎を飲もうと誘い、いい気分になって来ると、決まってこの歌を歌い始める。鹿児島では、花と言えば、霧島。酒と言えば、イモ焼酎。そしてオハラ節を知らなかったが、何度も聞いていると最後の歌詞まで覚えてしまった。でも霧島はどんな花か知らなかった。霧島はどんな花か尋ねると、霧島はツツジ科の仲間であるが、ツツジより一足早く咲き、ピンク色もあるが、赤色の霧島は鮮やかできれいである。霧島地方にはその群生がある。と教えてくれた。その時、通学路の墓地の赤いツツジが、霧島であると思った。
 就職してからも、5月の連休中に咲くので、帰省した時、何度も見に行った。いつも、鮮やかに、きれいに、見事に咲いていた。そして、20数年前、どうしてもこの花が欲しくて、枝を少し切り、滋賀県に持ち帰り、何本か挿し木にした。全て根づき、庭に、鉢に植えたり、挿し木で増やしたり、楽しんでいた。そう、オハラ節を歌いながら。
 鉢の花が沢山咲くようになって、花の好きな母親に2鉢を贈った。母親も鮮やかな赤色が気に入っていた。
 今、墓地の霧島は、切られて、ありません。墓地の周囲の雑木がきれいに切られているので、雑木と一緒に切られたのでしょう。樹齢50年以上の立派な霧島だったのに、惜しいことです。持主が若い世代なり、若い世代は知らなかったのか、切った時期が、花が咲く時期であれば、切るのを止めただろうに。植えた先人は、彼岸やお盆の墓参りの時期以外に咲き、この辺ではあまりない花を添えることで、故人の冥福を祈りたいと言う気持ちで植えたのでしょうが、その気持ちを考えても残念です。

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